フルタイム共働き & 育休2回取得した娘2人のパパです。
家事・育児・共働きの話題を中心に『男の家庭進出』を実践し、記録を公開しています。
【共働きパパ・ママにおすすめ】

【これから育休を検討しているパパ向け】

パパになる人が、準備すべきことはたくさんありますが、中でも一番大切なのはマインドチェンジ。
パパスイッチを出産前からポチっとしてくれる、パパになる人が読むべき本たちを集めました。
パパになる人は”最低1冊”は育児本を読もう
この記事を読んでいる方は、パパになる準備をしている方でしょうか?
それともパートナー、親族、友人の方でしょうか。
パパになる人が、準備すべきことはたくさんありますが、一番大切なのはマインドチェンジです。ベビーグッズ選びや、出産関連の書類確認は、もはや二の次と言っても良いでしょう。
ママは妊娠中から赤ちゃんと共に過ごしているので、自然と「ママスイッチ」が入ります。一方で、子どもが生まれる前か「パパスイッチ」が入る人は少なく、赤ちゃんが生まれて試行錯誤しながらようやく「パパスイッチ」が入る人が多いようです。
そんな「パパスイッチ」を出産前からポチっとしてくれる、パパになる人が読むべき本たちを集めました。
本選びのポイント
本を選ぶときのポイントは、初版発行日です。
男性を取り囲む育児の状況は、刻々と移り変わっています。
2010年には「イクメン」が流行語トップ10に選出。2016年には「保育園落ちた日本死ね」が同じくトップ10に選出。2017年には「ワンオペ育児」が流行語大賞にノミネート。2019年には小泉進次郎氏の育休取得検討が話題に。
2020年以降は在宅勤務が普及し、男性の育休取得率も増加。2022年、2025年と育休に関する法改正もあり、男性の育休を取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。
なので、せっかく本を読むなら「男性の育児」に関してはより新しい情報をインプットした方が、今の時代にマッチした価値観を与えてくれるでしょう。
本を紹介する際には本の新しさも参考にしていただけるように初版発行月を記載しました。本選びの参考にしていただけると幸いです。
パパになる人へおすすめの本
パパ入門ガイド
全てのパパになる予定の人
子育ての具体的な手引きが欲しい人
家事育児の基本的な知識を網羅したい人
初版発行/2018年1月
「パパ入門ガイド」はもはや父親になるなら必読本です。
パパになる系の本のなかでも、実用書的側面が強く子どもが3歳になるころまではバイブル的に何度でも読める本です。
育児の基本から、離乳食の作りかた、子育てにかかるお金、祖父母との付き合い方など、かゆいところまでに手が届く一冊。
後述する「新しいパパの教科書」と多くの内容が被っていますが、より実用的な情報が網羅されている印象です。
パパになる前に、まずはこれ一冊だけでも読むことを強くおすすめします。

これ一冊読むだけでも育児中の行動が変わること間違いなし!
男性育休長期取得への道 ~イクダン先生が教える!男性育休不安解消クラス~
長期で育休取得をしたいと思うプレパパ
育休取得のハードルや解決方法が知りたい人
育休取得が不安・後押ししてほしい人
初版発行/2022年6月
「男性育休長期取得への道 」は長期の育休取得を検討中の方におすすめの一冊です。男性育休を取りにくいとされている、学校教員。学校教員である「イクダン先生」が本気で育休を取得するためにどんな準備を進めてきたかがわかりやすく整理されています。
・仕事をどう整理した上で、どう後任に引き継ぐか。
・育休取得中の収入はどうするのか。
など、とにかく育休にまつわる課題を洗い出し、そして解決に導いてくれます。
令和の時代に長期の育休取得を希望する全ての男性に読んでほしい、バイブル的な一冊です。
こちらの本は、著者のブログが元になっており、詳細については関連リンクで解説しています。

育休取得するか悩んでいるなら、是非手に取って読んでみて!
新しいパパの教科書
全てのパパになる予定の人
子育ての具体的な手引きが欲しい人
家事育児の基本的な知識を網羅したい人
初版発行/2013年10月
育休を2度取得した、私の原点とも言える本です。
「男性だけど育休なんて興味ないや…」と思っている人ほど、読むことで大きな価値観の転換が期待できます。(実際、この本を貸した友人はみな育休を取得しました!)
産前・産後のママのケア、保育園選び、子育て中の働き方、絵本の読み方、料理の仕方、風呂の入れ方、夫婦のコミュニケーション、働き方、育休の取り方etc..
子育てが始まったら必要になるであろう親としてのスキルが多く網羅されているのも、ポイントが高い一冊です。
育児にまつわるデータが表やグラフで多く示してあり、育児の全体像が掴みやすく一冊読でスッと頭に入ってくる内容になっています。
同じファザーリングジャパンが発行している「パパ入門ガイド」の方が、初版発行日が新しいものとなっています。
パパとママの育児戦略
共働き家庭の夫婦
育児休業の取得を検討している人
長期的なスパンで人生計画を立てたい人
初版発行/2018年9月
こちらは、『育児休業』をかなり深掘りした冊子となっており、育休取得を真剣に考えているプレパパにオススメ。
※ただし、初版発行が2018年となっており、当時から男性育休についての制度が大きく変更になっているのは注意です。
「育児戦略」というタイトルですが、「育休戦略」に置き換えても良いくらい、育休についての話題が中心です。
第3章は育休中の過ごし方、第4章は職場復帰について語られており、本の半分以上が育休取得を前提に語られています。
「どんな育休の取り方(パターン)があるか」ということを詳細に解説してます。
育休を取ってみたい!と考えている人にはかなりおすすめですよ。
一方で、育児の具体的な手法についてはあまり語られていないので、「パパ入門ガイド」などと併せて読むことをオススメします。
パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!ママの社会進出と家族の幸せのために
家事・育児を積極的にしたいと思っているプレパパ
なぜ男が家事・育児をすべきか、客観的な理由が知りたい方
男性育児の問題をデータを交えて考察したい人
初版発行/2021年5月
「パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!」は、ちょっぴり意識の高いプレパパ向け。他の本よりも広い視点で、社会問題の観点から男性の家庭進出について書かれた一冊です。
育児や家事の、ノウハウの話はほぼありません。ので、「おむつの替え方のコツ」みたいなのは期待しないでください。
「なぜ男性が家事・育児をしなければいけないか」をデータと育児体験を踏まえて、極めて令和的な進んだ考え方で、語っています。
育休を取ろうか迷っているプレパパが、広い視点から思考を整理するにはおすすめです。
こちらも、育児の具体的な手法についてはあまり語られていないので、「パパ入門ガイド」などと併せて読むことをオススメします。
パパ1年生
パパになる予定の人
具体的な育児の仕方を学びたい人
育休は取れないけど、子育ても頑張りたい人
初版発行/2012年2月
こちらの本は、子育てのことだけでなく妊娠時期の過ごし方から書かれていますので、プレパパの時期に読みたい一冊です。
そういう意味では、「パパ1年生」よりも「パパ0年生」というタイトルの方がふさわしいかもしれません。
章ごとにマンガ付きで解説が入るので、文字だけの本だと読み飽きてしまうようなパパでも読みやすくなっています。
パパになる人へのプレゼントにはちょうど良いかも!
また、「事前に用意したいベビー用品リスト」「夫婦共働きの場合に決める6項目」「月齢別の親子の遊び方」など具体的なノウハウが掲載されているので出産前〜育児期に具体的なアクションに繋がりやすいです。
また、この本の章立ては以下の通りです。
- 子どもがうまれるまでにしておくべきこと
- 子どもが生まれたら、まずやってみること
- 「子どもとパパの時間」のつくり方
- パパと会社&社会との付き合い方
この本の注意点ですが、「育児休業」についてはあまり触れておりません。(2012年発行の本なので、男性=育休を取らないが当然だった時期に書かれた本です。)
どちらかというと「仕事しながら、いかに育児も両立するか」が解説されているので、育休をとる予定がないパパにオススメです。
他のファザーリング・ジャパンから出ている本と比べるとやや初級者編といった感じでしょうか。
そこまで踏み込んだ内容ではないので、主体的に育児をしたいプレパパには「パパ入門ガイド」がオススメ。
「パパは大変」が「面白い!」に変わる本
より積極的に育児をしたい人
仕事と子育てを両立したい人
育児を通して地域の繋がりまで持ちたい人
初版発行/2017年2月
この本は「イクメン」の次のフェーズを「ポスト・イクメン」と位置付けて、語っています。
「ポストイクメン」とはざっくり、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を目指す存在としています。
この本は以下の4章構成となっています。
- ポスト・イクメンでいこう!
- 家庭内でのポスト・イクメンのあり方
- 職場でのポスト・イクメンのあり方
- 地域でのポスト・イクメンのあり方
ポスト・イクメン(=笑っている父親)を目指す父親像として、家庭→職場→地域まで活動範囲を広げて話が進んでいきます。最終的には「育児を通じて、どう地域と関わるか」という話になっていくのですが、割と上級者向けの内容となっています。
どちらかというとすでに育児に携わっているパパ向きの本ですが、何冊かパパになる系の本を読んだプレパパには読み応えがあるでしょう。
書評は以下のように書かれています。
本書では、「パパのための育児本」といった本からは一歩も二歩も進み、単なる「イクメン」から視座を上げ、育児を含めた人生そのものを楽しむ「ポスト・イクメン」へと脱却する具体的な方法を提示します。
書評にもある通り、ラフな育児本ではありません。「パパは大変」と既に悩んでる人たちに向けた、次ステップの本です。
とはいえ、育休をスムーズに取得するための会社との交渉術なども書いてあるので、より意識を高めて育児をしたい人にはおすすめです。
※個人的には、「ダブルマザー状態」という、”子どもの居場所がなくなってしまう状態”をこの本で初めて知り、大変勉強になりました。
イクメンで行こう!
働きながら育児をやって行きたい人
具体的な育児の仕方を学びたい人
育休は取れないけど、子育ても頑張りたい人
初版発行/2010年12月
「イクメン」という言葉を最初に生み出した(かもしれない)東レ経営研究所の渥美氏の著書です。
渥美氏は「イクメン」が流行語となる4年前から「イクメン」という言葉を講演会で使っていたそうです。
そんな2児の父でもある渥美氏が、自身の育児体験をベースに執筆したフィクション小説です。
イクメンパパの「平均(たいらひとし)」の姿を通じて”イクメン”が日々奮闘する姿が描かれています。
男性育児の歴史に、どんな先輩が奮闘していたかを覗きたい方にお勧めです。
わが家の子育てパパしだい!
長い目で子育てに向き合いたい人
先輩パパの体験談を聞いてみたい
マインドチェンジしたい人
初版発行/2010年12月
元保育士で関西人の小崎恭弘さんが軽快な語り口調で10歳までの子育てについて語っています。
どちらかというと、すでに子育てが始まっているパパ向きですが、プレパパの時に読んでおいて損はありません。
「子育てはこれから先、どんなことが起こるのか?」を知るために、先輩パパの話を聞いてみたいという人におすすめです。
パパの絵本の読み方や、お出かけの仕方が具体的に書かれております。
子供が生まれてからの10年、どんなことが起こるのかが漫画付き&軽快な語り口調で書かれており、一気に読み進めることができます。
「朝絵本のすすめ」など、普通に育児をしていると気づかない点もあり、育児のヒントも満載です。
忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス
家事も育児も初心者と自負している人
専業主婦の妻がいる人
家事・育児に協力して欲しいプレママ
初版発行/2007年11月
働きながらうまく子育てに関わる方法をオールカラーの漫画つきでわかりやすく解説。
どちらかというと子育て中の「妻との関わり方」に重きが置かれた本で、ママとの関係性を良好に保っていたい人にオススメ。
子育て中のNG行動とOK行動の具体例が漫画で比較されているから、読みやすさは抜群です。
ただし、「妻の話をちゃんと聞こう」とか、「自分のことは自分でしよう」など、パパになる系の本の中では比較的初歩的なアドバイスがあり、育児に向けて気合が入ったプレパパには少し物足りないかもしれません。
家事・育児にあまり関心がないプレパパに対して「これ読んでおいて」とプレママから渡す一冊にはちょうど良いでしょう。
この本の「お父さん、生きていてほしい!」の章は読む価値ありです。父親として、子供を育てることの責任を痛感させられます。
ほかにもこんな本があります
「働くパパ」の時間術
忙しいビジネスマンのための3分間育児
新しいパパの働き方
初版発行/2014年6月
こちらは育休がとれなくても、働きながらしっかりとパパをやっていきたい人にオススメ。
はじめてパパになる本
パパの育児休業
これからパパになる人は「知識」が大事
これからパパになる人に必要なのは「育児・家事に関する正しい、時代に合った知識」です。
私たちの多くは、「父親が働き、母親が子育する」というのがスタンダードだった日本で育ってきました。しかし、今の日本は変わってきています。今まで自分の中で”常識”だった育児の価値観を大きく転換しなければ、パパママ揃って楽しく育児をすることは難しいかもしれません。
パパになる前からしっかり準備をして、夫婦協力しながらハッピーな子育てができると良いですね。
子育てするなら、防災も意識しよう
近年、地球温暖化の影響もあり、災害が激甚化しています。
巨大災害から我が子を守ることができるのは親だけです。
プレパパ・プレママの時期から防災も意識して欲しいと考えています。
わたし現在、防災士の資格を取得して子育て防災をはじめとする防災の情報発信をしています。
もし、防災にご興味あれば是非こちらも覗いてみてくださいませ。

